つらい腰の痛みに朗報!

牽引療法について

私の腰痛が劇的に改善するきっかけとなった「牽引療法」について、まとめてみました。

 

牽引療法(治療)とは

牽引療法(治療)とは、文字どおり「引っ張って疾患を治す」治療法です。
歴史は古く、古代ギリシャの医者・ヒポクラテスが骨折や脱臼の整復に用いたとする記録があるそうです。現在では、専用の器具を使って(腰痛の場合は)腰椎を引き伸ばします。

 

牽引の方法

方法は大きく分けて二つ。
一つは、弱い力で時間をかけて引っ張る「持続牽引」。数時間かかるので、通常は入院して行います。
もう一つは「間欠牽引」と呼ばれるもので、体重の3分の1くらいの力をかけて数十秒単位で牽引と休止をくり返します。1回の治療は10〜15分ほどで終わるので、こちらは通院でOK。

 

引っ張ったり伸ばしたりするのなら、ぶら下がりでも同じじゃないかと考え、近所の公園の鉄棒を使って一時期ぶら下がりを続けたことがありますが、これは……ダメでした。

 

思っていた以上に肩・肘・手首に負担がかかり、腰に加えてそちらのほうも痛くなってきたこと。ぶら下がり終えて着地した瞬間、上半身の重みが一気に腰にかかり、せっかく伸ばしたのが元に戻ってしまうような気がしたことが理由です。

 

牽引の効果

牽引治療が有効だと思われるのは、足の痛み・しびれ・麻痺など下肢症状の強い場合や初期の軟性ヘルニアの場合です。軟性ヘルニアは椎間板が突出して周囲の神経を圧迫し、痛みを感じるわけですが、硬性ヘルニアになると突出部が石灰化してしまっているので、これは手術が必要です。

 

その他、牽引治療が不適なのは、変形や骨粗鬆症が著しい場合、急性の障害や炎症のある場合、腫瘍がある場合と言われています。

 

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で、実際にどんな効果が現れるか。

 

当然といえば当然ですが、痛みが軽減されます。さらに、しびれや麻痺も改善されます。引っ張ることで椎間板への負担が軽くなり、神経の圧迫が緩和されるわけですね。さらに、腰やおしり付近の筋肉の緊張が緩和されるので、マッサージ的効果もあります。

 

管理人はこういった効果を実際に体験しました。牽引前に比べると牽引後は、患部の周囲の緊張が一気に解きほぐされたような感覚が強烈でした。今でも、必殺腰伸ばしによって、ときどき効果を体感しています。

 

ただどういうわけか、この牽引治療、米国では行われていないそうです。

 

腰痛診療のガイドライン

なぜ、米国で牽引治療が行われていないのかは不明ですが、日本整形外科学会と日本腰痛学会が策定した腰痛診療のガイドライン(指針)でも、器具で腰を引っ張る「けん引療法」の推奨度が低いとされているそうです。

 

なぜでしょうね。こうなると「牽引治療は効果なし」という結論に落ち着いてしまいそうですが、少なくとも私に関して言えば、効果があることは断言できます。

 

どうも納得がいかないので、さらに調べてみたところ、「『けん引療法』の推奨度が低い」という表現になってしまったのは、しっかりした文献が不足している(根拠が乏しい)との意味で、効果がないということではないとか。昔ながらの治療法なので、改めて研究に取り組んでこなかっただけなんだそうです。それにしても、かなり誤解を招く表現だと思うんですけど。

 

新しくエビデンス(科学的根拠)が示されれば、指針が改定される可能性もあるようなので、ぜひ、それが現実となって、牽引治療が日の目を見ることになれば……と思います。